スリランカ旅行を検討していると、親から治安について心配される場面が出てきます。このやり取りが難しくなる理由は、危険か安全かという結論の違いではなく、判断に使っている前提条件が共有されていない点にあります。
治安の説明を感覚や印象で行うと、話題はすぐに平行線になります。説明を成立させるためには、治安という言葉の中身を分解し、確認可能な条件として整理する必要があります。
親の不安が治安に集中しやすい理由

海外ニュースを起点とした情報の組み立て
親が持つスリランカの治安情報は、国際ニュースや外務省の注意喚起を起点に形成されます。これらは国単位の情勢を示す情報であり、旅行者の行動範囲や時間帯を前提にしたものではありません。
前提が広すぎる状態では、危険度は一括評価されます。結果として、個別条件の説明が判断材料として届きにくくなります。
国内基準での安全判断が前提になる構造
親の治安判断は、日本国内の生活環境を基準に組み立てられています。医療体制、警察対応、インフラ整備が揃っている状態が比較軸になります。
この基準を海外にそのまま適用すると、説明は常に不足します。基準の違いを整理しない限り、話は進みません。
治安という言葉に含まれる論点の分解

犯罪リスクと生活環境リスクの区別
治安という言葉には、犯罪被害と生活環境上のリスクが混在しています。スリや置き引きと、交通事情や医療アクセスは別の論点です。
論点を分けないまま説明すると、どの話をしているのかが不明確になります。判断材料として整理されない原因になります。
地域差と行動範囲による条件の違い
スリランカ国内でも、都市部、観光地、地方では状況が異なります。滞在エリアと移動範囲が決まらなければ、治安の説明は具体化しません。
条件が定まらないまま話すと、最も厳しい前提で判断されます。説明の出発点として、行動範囲の整理が必要になります。
治安を説明する際の判断材料の示し方

確認可能な事実から話を組み立てる方法
治安の説明は、感覚ではなく確認可能な条件から始めます。滞在都市、移動手段、宿泊施設の立地といった具体情報が軸になります。
事実ベースで話すことで、議論は抽象論から離れます。判断しやすい状態が生まれます。
判断を共有する部分と委ねる部分の線引き
すべての不安を解消する説明は成立しません。共有すべきなのは、前提条件と想定範囲です。その先の判断は本人に委ねる形を明確にします。線引きが見えることで、対話は継続しやすくなります。
まとめ
親に治安を心配される背景には、感情ではなく前提条件の不一致があります。治安という言葉を分解せずに使うと、説明は判断材料として機能しません。
論点を整理し、行動条件に落とし込むことで、話し合いの焦点は明確になります。重要なのは納得させることではなく、判断可能な状態を共有することです。
不安な点がある場合は、いきなり決めるのではなく、日本語で状況を整理しながら相談してみるのも一つの方法だと思います。


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